高麗手指鍼とO−リングテスト
4月19日午後5時過ぎに電話が来ました。一人暮しをしている84歳のおばあさんに、食事の介護サービスをしているヘルパーさんからです。
「いつもと違って、まったく反応がありません。午前の食事のヘルパーさんの時は歩けたみたいですけど、今はベッドでまばたきだけで、目も動きません。救急車を呼んだほうがいいでしょうか?」「待ってて下さい。すぐ行きます。」10分程で到着してさっそく診てみました。 ベッドに高枕で寝たまま微動だにしません。脈はあるのに、まばたき以外の動きがありません。手足は力なくダラけて、握ってもつねっても何ら反応しません。目は開いていても何も見えず動きません。大声の呼びかけにも反応がなく、感覚機能も全部閉じている状態でした。 初対面の60代のヘルパーさんをO−リングテストの応急仲介者に仕立て、患者さんの身体と話を始めました。(質問はマインドと声に出す場合と半々。「はい」「いいえ」はOリングテストの答えです。)「大往生するつもりですか?」「いいえ」。「もっと生き続けますか?」「はい」。「治療すれば治りますか?」「はい」。「脳血管障害ですか?」「はい」。「刺絡は有効ですか?」「はい」。「両中指の井穴6穴は必要ですか?」「はい」。 12穴の刺絡を手早くすませても変化がありません。「刺絡が足りませんか?」「はい」。「十宣穴ですか?」「はい」。「相応部位を探す必要ありますか?」「いいえ」。 十宣穴の刺絡をすませて1分もしないうちに、手が動き出し、首が動き、顔も目も足も動き出しました。5、6分したらベッドから起きあがって腰をかけました。すぐにトイレへ介助しながら歩けて、排尿もすまし、ベッドまで戻って腰をかけました。 「他に何か治療することありますか?」「いいえ」。治療を終えました。 ヘルパーさんが「よかったね−!よかったね−!」と患者さんの肩をゆすりながらはしゃぎました。
一体このような治療が日の目を見るようになるだろうかと考えると、とても現代医療大系の網にひっかかるとは思えません。人工的に作った先端検査機器が「感覚」に追いつくことができれば、科学的に証明することも可能かもしれません。しかし、どんな精密な検査による情報(過去)も、変わり続けているものには意味をなしません。
O−リングテストも高麗手指鍼も、欲に目がくらむことなく、「ほんと」を求める、心ある人にしか理解されない気がします。
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