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鍼灸治療室 ガイアそうこ
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鍼灸治療室 ガイアそうこ
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ガイアそうこだより

会員様宛に発送しているお便りです。

NEW地球創庫だよりNo.31

映画の効力
 
こんにちは。はじめておたより出します。
 おたよりを読んでますと、なにやら映画好きな人がいるらしく私も少しハートをくすぐるような映画がありますのでご紹介します。
 その前に私は鍼灸師で、「楽しい治療」がモットーです。 題は「パッチアダムス」多くの方が見ていると思いますが、実在人物です。パッチは、人生に行き詰まり、自ら精神病院に入院し、その中で同室の患者と暮らして笑いによって心が通う事を知り、それがきっかけで、精神科の医師をめざし、大学に入り、臨床でユニークな楽しい事をして笑い合って治療をし、活躍していくストーリーです。 それで、私が心に残った事は、多くあるのですが、その中で「笑いは、鎮痛作用、蛋白の分泌を促進し、血液中の酸素を増し心臓の活性化、血圧を下げ循環器疾患に良い効果を与え免疫力を高める」と言う言葉と、ガン患者に対しての考え方が「病いは、死を伸ばす事より、生を高める方がいい」でした。 まだたくさんあるのですが「指を見て何本に見える......」とか!?
・・あとはビデオをみて下さい(ビデオショップツタヤより)
 そんな事で、私は一日一日を楽しく治療するよう心がけています。
 映画は色々、教えてもらえますね。ではまた。 

(神 野)
ご 意 見 番 コ ー ナ ー
 今年も残すところあとわずかとなりました。毎年、この言葉で締めくくっているような気もしますが、皆様、この一年は如何でしたか?私は(これも毎年書いている気もしますが)今年もやはり、あっという間でした。多くの人との出会いと別れがあり、人間として、また治療家としての未熟さを痛感しつつ、一年が過ぎて行きました。来年こそは自分の足下をきちんと固め、少しは成長したいと思っています
(これも毎年書いている気が・・・)
 最近、高麗手指鍼と出会って何年になるかを聞かれる機会が多かったのですが、思い起こせば15年?という年月が経っていることに気づき、愕然としています。実際の治療でも勉強会でも、もっとしっかりしなくては!と思いつつ、それなりに自分の形はできつつあるのかな?とお気楽に思ってみたりもしています。全てにおいて、まだまだ成長過程ではありますが、今後とも宜しくお願い申し上げます。
 皆様、どうぞ良いお年をお迎え下さい。                                  

  (伊 藤)

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NEW地球創庫だよりNo.32

偽りの痛み:TMS

 あなたがもし今、体のどこかに痛みやしびれを感じているとしたら絶好のチャンスです。もしかしたらTMSじゃないのかな?と疑ってみて下さい。
 TMSとはジョン・E・サーノ博士の言葉で 'Tension Myositis Syndrome'緊張性筋炎症候群と訳します。
抑圧された感情が心の緊張(ストレス状態)を生みだし自律神経を刺激して血管の収縮を引きおこし血流不足による酸素欠乏と筋肉内に発痛物質を蓄積する事により痛みをもたらす・・・??まあ簡単に言えば痛みが出るのは心に原因がある。という事です。
 TMSに冒されやすい場所の一番目は腰から臀部にかけての部位。二番目は首と肩の筋肉であると著書に書かれています。つまり腰痛はストレスから起きるとも言えます。
 ここでこのTMSに関した最近の印象深い症例を取り上げてみましょう。
 54才の女性。3週間前に車から降りる時、右足全体にしびれが走った。それから右足と腰に痛みが出てきた。レントゲンとMRIにより腰椎4−5番間の椎間板ヘルニアと診断され入院をすすめられた。一日中、痺れと痛みがあり特に夜は痛みで眠る事もできない。という状態でした。
 高麗手指鍼で腰の相応部といえば手の甲の中央にあたりますが、そこをしっかりオーリングテストで診べたけれど全然悪い反応がない。患部の相応部位でO.T.が開かないということはそこ、つまり腰椎には問題がないという事になる。これこそTMSではないのか!(精神的なストレスで疲れきった「脳」が体のどこかに痛みを作る事によって一時的にも開放されたい為にわざとしでかしたトリックだとしたらどうでしょう。痛みに注意を向けてさえいれば「脳」は開放された状態になるのです)参考 そこで治療として、まず「これはTMSですか?」の問いにイエスの答。それでスリーインワンの感情レベルのバロメーターを診べたところ、「反感」と「恨み」の感情があると出ました。「こんな感情があったよね?」と聞くと大粒の涙がポロポロ落ちてきました。 しめた。これで治る!と確信。(涙にはストレス様物質がいっぱい含まれている)抑圧された不快な感情に気づき、それが痛みの原因だと分かった瞬間、偽りの痛みは必要となくなりました。あとは手根足根療法で圧鋒を貼っただけ。それで杖をついて入って来たのに帰りは置き忘れてしまうくらいに回復できました。 たまたまレントゲン撮影やCTスキャン、MRIで見つかった構造的な変化は誰にでもある正常な老化現象だと考えてみたらどうでしょうか。
 痛みからの開放は心の開放が一番の近道だと思うのですが皆さんはどう思われます?
(吉田)
     参考 サーノ博士のヒーリングバックペイン  春秋社
     腰痛は〈怒り〉である         春秋社

ご 意 見 番 コ ー ナ ー

あけましておめでとうございます。本年もどうぞ宜しくお願い申し上げます。
皆様は年末年始、どのようにお過ごしになりましたか?私は、今まで溜まっていた本を一気に読もうと思いつつも諸事情に阻まれ、目的の半分にも到達できませんでした。そんな中、特に印象に残った本をご紹介いたします。本というよりも小冊子なのですが、「ツキを呼ぶ魔法の言葉」という題名です。内容は、不思議なエピソードを交えつつも至ってシンプルで、簡単にご紹介致しますと【ツキというものは、三つの言葉によって呼び込むことができる。「有り難うございます」「感謝します」「ツイてる」の三種類である。嫌なことがあったら「有り難うございます」、良いことがあったら「感謝します」、そして常に「ツイてる」と口にすることである。】といった内容なのですが、「感謝します」は未来形にも使えるというのです。例えば明日、晴れて欲しいときに「明日は晴れて感謝します」と唱えると晴れるというのです。マユツバな内容にも聞こえますが、体育館で指輪の小さな石を無くした人のために皆で探しながら「指輪の石が見つかり感謝します」と唱えてみたら見つけてしまったり、甥がいつもは禁止されてるカードを母親が買っても良いと言ったときに「僕ね“カードを買わせてくれて感謝します”って唱えていたの」という話しを聞くと、単純な私は案外、納得してしまうのです。しかし甥とも話したのですが、個人の欲や利益のために唱える時は、やはり効き目は薄いのではないかという結論に達しました。ご興味のある方は、まだ手元に数冊ありますのでお分けいたします。それでは・・・本年も皆様が幸せに過ごすことができ、感謝します。                  

(伊 藤)
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NEW地球創庫だよりNo.33 

ナゾの治療師 Vol.3

KANです。
 最近世の中では、かん流 かん流と私の事を認識しだしているようです。昔から異端児でしたので、こんなに早く私の時代がやってくるとは思ってもいませんでした。テレビでのヨン様ブームを見ていると、はたして私は、どう、たちまわろうかと頭の痛い毎日です。
 話は変わって日本流になります。 私ことKANは、実は裸祭りで有名な稲沢の生まれでして、この時期になると体中がうずうずしてきます。昨日も自宅の風呂で身を清め、さらし一枚で身をかため、さっそうと出ていったのはいいんですが、最高気温は5.6度までしか上がらず、風がビュービューふいていて、儺追布をかざりつけた青竹をつかむ手はガタガタ震えるは、寒いから酒の量が増えるはで、もうボロボロになって帰ってきました。私の裸祭り人生40年の中でも最悪でした。 そんな中でも儺追布をさいて、渡してあげると喜んでくれる参拝者の皆様には、励まされました。ありがとうございます。
今日は一日治療は休んで、休養をします。私は、こんなんでも、一応治療家です。
P.S.昨年は、世界的にも個人的にも色々な不幸がありましたのでこれを
    最後に厄をおとして新たな出発をしようと思います。
2005.2 −KAN− 

ご 意 見 番 コ ー ナ ー

連休を利用して、関東方面へ両親と車で出かけました。埼玉〜千葉〜神奈川の旅でしたが、首都高を抜ける間に六本木ヒルズ、東京タワー、東京ドーム、新宿副都心、サンシャイン60等々を眺め、千葉へ向かう途中にディズニーランドを発見し、海ほたるで一休み後、横浜ベイブリッジを渡りました。学生時代を過ごした頃とはまるで違う風景でしたが、所々に懐かしさもあり、感慨もひとしおでした。東京からでも富士山がとてもきれいに見え、『あの山の遙か遠くに故郷があるんだから、簡単には帰れないなあ』と寂しく思った学生時代が今では夢のようです。あの頃の、全てに無我夢中で、がむしゃらに過ごした毎日には戻ることはできませんが、せめてあの頃の自分に恥ずかしくないよう今を過ごしていきたいと思います。でも、こんな人生を歩むことになるとは、全く!考えてすらいませんでしたので、人生は本当に面白いとつくづく感じる今日この頃です。計画通りに人生を歩む人はごく僅かだと思いますし、だから良いとか悪いとかは言えないのが人生ですが、皆様はどのような人生を歩み中でしょうか。私は計画を立てているはずなのに、行き当たりばったりが多く、それを楽しんでしまうが故に、思いもよらない方向に進んでしまうのではないかと自己分析をしています。あ、もちろん反省もです。無事に、楽しく旅を終えることができ、自分があと何年の「いのち」なのか分かりませんが、分からないからこそ、今を、毎日を大切に生きていきたいと思いました。                     

 (伊 藤) 
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NEW地球創庫だよりNo.34

京都慕情 U

 こんにちは。昨年の夏以降になりますが、今回も京都について書かせて頂きます。
今年の1月、京都で都七福神巡りをしてきました。 私は、正月、宝船、七福神というと、抑えようもなく心が浮き立ちます。お願いするだけで福運が舞い込み、幸せになれる。そんなコンビニエンスな御利益がうけて、庶民信仰の花形となった七福神。とはいえ、その成り立ちには謎も多くその出身国も日本(恵比寿神)、インド(大黒天、毘沙門天、弁財天)、中国(福禄寿神、寿老神、布袋尊)とまるでまとまりがありません。 みなさん、こんな事ご存じでしたか?外からの文化を適当にブレンドし、自分たちの好みの味をつくり出す日本文化。七福神とはまさにワールドワイドな最強のドリームチームではないでしょうか。 こんなものをつくり出す日本人って、「本当に適当なんだなあ」と思いました。まちまちの宗旨が七福神ということで、室町時代以降何百年も一緒にやって いるという日本。今でも世界の何カ所かで宗教上の考え方のちがいから戦争している国があるというのに。そしてもっと不思議な事にそれぞれの神様の実体も各お寺さん自身よくわからないという事。 何かこれってすごくいいじゃないですか。「幸せというのはこうあるべきと思うと自分自身からどんどん遠ざかってしまう・・・今この時ちょうどいい幸せ、自分にとって適当なご利益(力)を与えてくれることが七福神の魅力かも」こんな言葉を考えながら一日の旅を終わりました。
緻密なアバウトと呼ばれている NIN NIN
 追伸
   七福神巡りで朱印をいただいた色紙がガイアそうこに飾ってありますので
   ご興味がある方はご覧ください

ご 意 見 番 コ ー ナ ー

この一ヶ月は、いろいろなことが我が身にふりかかり、大変な毎日でした。まず2月末に、額の真ん中にポツンと吹き出物ができました。パーマ液の影響かニキビの類だろうと思っていたら、日が経つほどにどんどん大きくなり、一週間もしないうちに、3cmを越えるデキモノになってしまったのです。痛くも痒くもないのですが、腫れがひどく、瞼までポンポンになり、顎も腫れて、さすがに不安を感じたので樋田先生に診て頂き、大したことはないと言われて一安心し、それと同時に腫れも徐々にひいていきました。いわゆる“面疔”と言われている症状でした。自分の治癒力、免疫力を信じようと思っていても、鏡を見る度にひどい症状を目の当たりにすると、気持はかなり揺らぐものだと実感しました。(一時はサングラスをかけて受付に座りましたが、かなり?不評でした・・・)次に、ある日突然、左鼻詰まりになりました。その数日前から、精神的にもその他にも、いろいろとあったのですが、鼻が詰まるなんて滅多になく、また花粉症が騒がれている時期でしたので、既に花粉症の症状が出ているキャストからは「それは絶対!花粉症ですよ♪とうとう仲間入りですね。」と嬉しそうに言われ、「そんなことはない!」と一人で反発しましたが、不安は募るばかりでした。でも、今まで花粉症とは無縁の生活を送っていましたので、こんなにも苦しいモノだという花粉症の辛さを身を持って実感しました。結局、翌日から喉も痛くなり、風邪の症状だと言う結論になりましたが、この一ヶ月、春の病に打たれっぱなしの日々でした。 皆様は、お変わり無くお過ごしでしょうか。
 今月号より、来年度の年会費お振り込み依頼を開始いたします。勉強会も無事に終了し、今年度も皆様のおかげを持ちまして、何とか終えることができそうです。6月の総会には、是非ご参加下さい。楽しみにお待ちしております。                 

(伊 藤)
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NEW地球創庫だよりNo.35

不易流行(ふえきりゅうこう)

みなさんこんにちは。お元気でしたか?
愛知は中部国際空港・セントレアの開港や愛知万博で盛り上がっています。それに伴い名古屋は新しいデートスポットも増え僕は喜びのあまりマツケンサンバを踊りまくっています。オーレ〜オーレ〜!さて、みなさんは「不易流行」という言葉をご存知ですか?不易とは変わらない事、ちなみに易とは変化する事です。もし易占いで悪い結果がでても悲観する事はありません。その結果を受け入れ方向を変えれば難を逃れる事ができます。流行とは移り変わるものの意味です。不易流行とは、「移り変わるもののなかに永遠に変わらない本質的なものがある」と言う松尾芭蕉が俳諧の基本とした言葉です。無常という言葉があります。養老孟司先生も講演会の時に「姿形は同じでも昨日の私と今日の私は同じではない」とおっしゃっていました。心もいつも変化しています。確かに無常ですね。しかし本質、人の心にある愛や情は変わらないと思います。毎週木曜日に治療見学をさせていただいているH先生もおっしゃっていますが「生命の本質」はかわりません。流行だけを追い続けている現在の医療は間違っています。最近は医療に限らず恐ろしいほどのスピードでいろんな物が変化する時代です。今こそ変わらないものを大切にし守り続ける事が必要な感じがいたします。ところでライブドアのH社長は不易流行は想定内だったのでしょうか?和解して本当に良かったと思います。
                                       
(徳永)
ご 意 見 番 コ ー ナ ー

新年度を迎え、新しい環境で張り切っていらっしゃる方も多いと思います。
出勤途中やガイアそうこの周辺でも、スーツを着てどことなく緊張した面もちの新入社員らしき人達を見る機会が増えました。まだ、初々しさを十分に感じる表情を見て、私が最後にあんな緊張感を味わったのはいつだったかなあと思ってみたりもしました。
 毎日の生活に慣れ、ダレているとは思いませんが特別に緊張する機会もなく、なんとなく流されて時間を過ごしている気持になってしまいました。
 個人的には4月から、小規模ながらも幾つかの勉強会を計画したり、勉強会に参加している私ですが、ここで一つ奮起して、新たな気持で治療に仕事に取り組んで行こうと思います。
 日本高麗手指鍼学会も6月より4年めに入ります。ホームページにアクセスして下さる方も徐々に増えてきました。事務局としての役割もしっかりと
果たして行きたいと思っている今日この頃です。                                               

(伊 藤)

NEW地球創庫だよりNo.36

感謝の不思議

 このごろ「ありがとうございます」とか「感謝します」という言葉を言っているといろんな事が良くなると、いろんな方々が言われてますね。ホントかなぁ?なんて思いながらも、タダで出来るからやってみよ〜なんて思い、実際やってみると、いろんな事がうまくいき、不思議です。患者さんや友人たちと「ありがとう教」と呼んで楽しんでやってます。「ありがとう教」は入会金もお布施もタダですからね。「ありがとうございます」とか「感謝します」をいっぱい言うだけ。 感謝をすると、脳の働きに変化が出るという話を聞きました。人は、不安や不快を感じるときは、自分を守ろうとしてその敵と戦えとか敵から逃げろとか脳が命令してストレスを感じる訳ですが・・・・ それが、かたちだけでも感謝をすると、その分、ストレス反応(自己防衛反応)を低下させるらしいのです。左脳のカリカリモードから右脳のユッタリモードに近づけてくれる。そうすると脳内がアドレナリンモードからエンドルフィンモードになってくれるらしいのです。こんな説を聞きますと、脳内が安定した、ストレスの少ない状態で考えたり行動すれば、いろんな事がうまくいく確率が高くなるのもうなずける気がします。 でも、そうばかりでなく感謝の不思議はありがとう教の人たちから「天気にめぐまれるようになった」とか、「運転していて、信号がスムーズ」とか(小さな事ですが)人間の力と関係ない話がよくでます。もうひとつ。ニガテな勉強にも効果があるそうで数学がニガテなら「数学に感謝」「数学に感謝」といいつづけると脳の数学に対するニガテモードが少なくなって成績UPするなんて話もあるそうです。ホントかなぁ?気安めかもしれませんが、文字どおり気が安まればいいですよね。「ありがとうございます」「感謝します」 楽しく、楽しく!
(小島)
ご 意 見 番 コ ー ナ ー

この一ヶ月、私の周りではいろいろな出来事がありました。生きていれば様々な事が起こって当たり前なのですが、特に考えさせられることが多かったように思います。印象的だったのは地元のバレーボールチームのチームメイトが亡くなったことです。まだ40代半ばでした。彼女はここ数年、仕事が忙しく練習にもなかなか参加できなかったのですが、そのうちに病に倒れ、あっという間に他界しました。チームの設立時、私が入部した時からずっとお世話になった方で、試合中でも励ましてくれたり、叱ってくれたり、練習を離れると逆に健康相談をされたり、沢山の思い出が今でも頭の中を過ぎります。彼女は大腸癌でしたが、確かにそうなっても仕方がない程の背景があり、それは、私には直接的には知らされなかったので、何も手出しができず、友人として、治療家として、深く考えさせられました。今、痛切に感じるのは「生きているだけでも本当に有り難い」という思いです。
 先日、久しぶりに治療仲間のNさんと話をする機会があり、治療についてや、私達ができること、目指して行くこと等を話し、その時にも同じような話が出て、改めて自分の治療の方向性を確認することができました。そういった意味では、私自身の治療に対する軌道修正も、まだまだ必要だと感じています。
 亡くなった彼女は、お見舞いの席で仕事の泣き言を話す同僚に「何言ってるの!あなたは食事もできるし、病気でもないし、ちゃんと働けるじゃないの!私は、もうご飯も食べることが出来ないのよ!」と、叱っていたそうです。
最後の数ヶ月は、ゴマ粒ほどの固形物でも身体が受け付けず、液体しか口に出来なかったそうですが、それでも最後まで“生きていたい”と言い続けていたとのこと。彼女の分までも、人生を、大切に生きていきたいと思いました。           

(伊 藤)

NEW地球創庫だよりNo.37

楽しきかな おちこぼれ人生・現在55才

何で私は、顔が悪いの。 何で私は、背が低いの。 何で私は、体が弱いの。何で私は、気が弱いの。 何で私は、口下手なの。 何で私は、ばかなの。何で私は、もてないの。 何で私は貧乏なの。  何で私は、辛い目にあうの。何で私ばかり用事を言い付けるの。  何で私は、こんな人生なの。てな事を背負っていた時、ふと「今いる私が今後一生の、全ての私ではない」つまり「今の私は、私じゃない」と気が付く。そんな思いで歩んでいくと・・・。何で私は、顔が悪くて背が低いのにもてるの。何で私は、なんとか食べて行けるの。何で私は、こんな良い人達と出会うの。何でばかになると、こうも楽なの、楽しいの。結局、「悪い何で私は」は、よく考えるけど、「良い何で」て、あまり考えないよねェ。
  ここで、すこし私の過去を語らせてください。 生まれた時は、かなり可愛い赤ちゃんで、幼児期はとてもおとなしいようでした。小学校に入り相変わらずおとなしく、それが災いして小学3年の授業中に「先生トイレ」と言えずに、流動性ウンチを座ったままもらしてしまい、クラス中に臭い、臭いと言われ「時間よ止まれ」と叫びました。 家では、おねしょでひどい時には一夜に3回もするしまつ。4人兄弟の次男ですが全員に「一緒に寝たくない」と言われる。当時は一部屋で川の字になって、寝ていました。
あまりの毎日のおねしょで母も近所の人にこっそり愚痴を言っているときに、隣の部屋で偶然聞いてしまった。母は今でも知りません。おねしょは中学1年の1学期までつづきました。きっと腎臓が弱かったのでしょう。そんな事で、よく風邪で月に3〜4回休み勉強は出来ませんでした。中学校では、ウンチ事件の知らない友達と遊ぶ。相変わらず成績は上がらず、でもなんとか私立の高校に入学できました。
 ここから少しずつ、「楽しきかな おちこぼれ人生」が始まりますが、次回は12月です。尚、好き勝手な私事を書いてすいません。少しでも役に立てればとの、思いです。
平成17年7月 ケビン(神野)

ご 意 見 番 コ ー ナ ー

皆様のお陰を持ちまして、日本高麗手指鍼学会平成16年度の総会も無事に終了し、新たに4年目へ突入しました。今まで以上に、ご指導ご鞭撻の程、どうぞ宜しくお願い申し上げます。会員総数は100名に満たない小さな学会ではありますが、皆様のご希望やご意見、叱咤激励のお言葉等、いつでもお待ちして居ります。 先日の総会では、久しぶりにお会いする先生方ともゆっくりお話ができず、残念ではありましたが、お元気そうなお姿を拝見し本当に嬉しく思いました。 ガイアそうこ設立時からの会員でいらっしゃる先生方は、かれこれ10年のお付き合いということになります。もちろん、私が中和勤務時代からの先生もいらっしゃいますので、それ以上のお付き合いも当然あるのですが、久しぶりにお会いしても、なんとなく通じ合うモノがあるということは、本当に不思議で、有り難いことだと思っています。 今年度もいろいろなことがあると思いますが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。             
 (伊 藤)

NEW地球創庫だよりNo.38

病気になって思う事

皆さん元気ですか。実は僕は今、病気をしています。
 かれこれ一年がかりになりますか、体中に湿疹ができて、名○病院の皮膚科では膠原病の皮膚筋炎に間違いないと診断され、ステロイドを服用するように言われました。「とにかく俺の言うことを聞いていればいいんだ」と言う非常に権威的な担当医で、副作用のインフォームドコンセントもあったもんじゃない。即通院をやめました。 
その間にもH先生や師匠のN氏に治療をして頂いて、体の言い分をオーリングで聞いてもらった所、はじめ自分の命の働きにおまかせしているパーセントは30%以下だったのが次第に上がり、現在では90%以上になっているとの事。まわりが心配していろいろな薬や健康食品を勧めてくれるが、ことごとく体にオーリングで聞くとノーとの答。体の言い分は薬はいらない、迷惑がっていると。そうしてみると、つくづく体はお金をかけなくてもいい様にできているんだなあと思います。 いのちは自分の中で治す事を全部してくれている。それを外の自分(自我)がどれだけ信じていられるかという事だけなんですね。
 体におまかせしてとことん薬を塗らずに我慢していたら、自然に湿疹がかせてきました。 H先生には「せっかくそれだけの病気になったんだからすぐに治してはだめ。なかなかできない経験をしているのだから病気をもっと楽しまなきゃ。」と言われた事が、すなおに今の自分には納得できるくらいにエネルギーが回復してきました。 先日、五日市剛さんの講演会に行った時の事「逆境こそが自分の波動を上げるチャンスです。ピンチを逃げない事と言われてました。」ピンチはチャンス。歌にもあるでしょ?ピンチピンチ チャンスチャンス ランランランと。(ぴちぴち じゃぶじゃぶ ランランラン)
(吉 田)
ご 意 見 番 コ ー ナ ー

先日N氏の紹介で「東京原発」という映画を観に行きました。メジャー映画ではありませんが、役所広司主演、段田安則、平田満、岸部一徳、吉田日出子等の超豪華キャストが脇役に揃い、なかなかの映画でした。 あらすじを簡単に言いますと(これが案外難しいのですが)、まず、「東京に原発を誘致する!」というカリスマ都知事(役所広司)の爆弾発言から都庁内の会議室がパニックになります。そして、時を同じくして、お台場から福井へ極秘に大量のプルトニウムを運んでいたトラックが、爆弾マニアの少年にジャックされ、時限爆弾が仕掛けられてしまい、それが都庁に向かって走り出し・・・というパニック・サスペンス・エンタテイメントなのです。最後はどんでん返しと言いますか、都知事の真の狙いが明らかになるのですが、私は都知事の二つの台詞が特に印象に残りました。一つは「人は皆、過ぎ去ったことはすぐ忘れるんだ!」と言う言葉。もう一つは「何もしない傍観者は、それに賛成しているのと同じだ!」と言う言葉です。 今、日本には52基の原発があるのを、皆さんはご存知でしたか?これはアメリカ、フランスについで世界第3位です。そして、これらの原発は、全て都心から離れた海岸沿いに作られている理由を知っていますか?また、世界中が原子炉を停止し始めている中で、今なお原発を建設しようとしているのは日本だけだという事実もご存知でしたか?恥ずかしながら、私は映画を観るまでは何も知りませんでした。以前、能登半島の小さな町で住民がまっぷたつに分かれ、原発建設誘致の問題で争い、最終的に差し止めの判決が出るまでのドキュメンタリー番組を観ましたが、大変だなあとのんびり観ている完全な傍観者でした。 映画を見終わった時、最近、自分できちんとモノを考えているかどうか、ふと思ってしまいました。最近の自分の傾向として、何でもまずやってみる!ということを意識していましたが、その後きちんと自分で考えているかどうか疑問を持ってしまったのです。今は世の中が「事なかれ主義」になり、他人の言うことには素直に従い、皆で一緒に行動する事が美徳とされていますが(日本人には特にこの傾向が見られると思いますが)、果たして、本当にこれで良いのでしょうか。せめて私は、きちんと自分でモノを考えられる人間でありたいと改めて思った一日でした。この映画は既にDVD・ビデオ化されています。オススメです。            

                                                       (伊 藤)

NEW地球創庫だよりNo.39

ナゾの治療師 Vol.3

まだまだ残暑のきびしい今日、このごろです。先日 コオロギの鳴く声を聞いて、あれ、まだまだ暑いのにと思いましたが暦を見ると8月7日立秋と書いてあり、さすが自然に生きる生き物たちは宇宙の運行を肌身にしみているんだなぁと感心しました。
 さて、私ことKANは最近ついに韓国ドラマにはまってしまいました。『冬のソナタ』には目を向けず『天国の階段』『美しき日々』もなんのその。全然、見向きもしなかった私ですが、患者さんからの紹介で「漢方薬とか鍼を打つところもでてきて、きっと先生の役に立ちますよ。」と言われてついつい見てしまったのが悪夢(?)の始まりでした。 
 題名は『チャングムの誓い』で、16世紀初頭の朝鮮王朝の宮廷での物語です。チャングムというひとりの女性の波乱万丈な人生に、周りの人々の様々な人生を織重ねて、面白くまた感動的に描いていきます。 1話が終わるとまたすぐ次が見たくてたまらなくなり、休みが続いた日には、ビデオを2日で18時間も見てしまいました。ほとんど中毒ですね。 でもそれだけ見ごたえはあります。東洋医学関係者も専門的な事が多く出てきてとても参考になるところもありおすすめです。現在、NHK BS 2で毎週木曜日の午後10時から放映中です。 料理を作っている場面も多く見ていて食べたくなってくるのもいいところです。医食同源と言いますが、まさに、そのものが物語の中で出てきます。もう、いろいろな事を説明したいのですがあまりにも魅力がありすぎて・・・う〜ん。まずは見てください!!
P.S  私は一応、治療家です。

2005.8.21―KAN―)
ご 意 見 番 コ ー ナ ー

そろそろ夏も終わりに近づきましたが、皆様、お元気でお過ごしでしょうか。事務局では、あっという間に夏が過ぎ去ろうとしています。7月末に、パソコンが故障し、予想以上の手間がかかることを思い知らされ、 8月中旬には、事務局の受付業務を担当していました長嶺さんが退職し、現在パソコンもまだ戻らず受付業務も皆で分担し非常にバタバタしています。
いつもそこにあって当然のものや、居てくれて当たり前になっていた人が居なくなるということは、
やはり大きなことなんだと身をもって感じました。久々の受付業務は新鮮ではありますが、なかなか大変です。
お陰様で新しい事務員の方も決まりそうなので、この忙しさも長くは続かないはずだ!と思い、頑張って毎日の仕事と治療に励んでいます。しばらくの間、受付はガイアそうこの徳永、服部(恭治)、伊藤で対応していきます。不慣れな事務で会員の皆様にはご迷惑をおかけいたしますが何卒宜しくお願い申しあげます。       
個人的には、海にも山にも万博にも行かず、かといって家では大掃除に追われ、ぎっくり腰になりかけ、あっという間に過ぎ去ったお盆休みでしたが、9月にはきっと中日が首位に浮上して良いこともたくさんあるのでは・・・と期待している今日この頃です。皆様も、よい秋をお迎え下さい。
                                                      (伊 藤)

NEW地球創庫だよりNo.40

上海旅情

 会員の皆様こんにちは。中秋の名月も終わったというのにまだまだ日中は暑い日が続いていますが、お元気でしょうか?私は9月の連休を利用して中国上海に行ってきました。私自身は3回目の上海ですが、前回・前々回とちがい今回は鍼灸中心に旅行してきました。
  日本でも有名な上海中医薬大学、2つの付属病院、上海市針灸経絡研究所を訪問しました。1万坪以上の敷地の中に解剖棟をはじめ数々の建物が並び、名古屋市博物館と同じくらいの規模の上海中医薬博物館を有する大学。
外来患者7万人が1ヶ月に訪れる東西医学が合体した付属病院。鍼灸希望の患者が1日に1,500人訪れる研究所。病院の中にホテル並みのVIP室を設置し、日本から長期間滞在して中医学を中心とした治療を受ける事ができるシステム。いずれをとってもびっくりする事ばかりでした。
  私が今までにもっていた中国鍼灸のイメージが大きく変わった旅行でした。そしてもう一つ。どこの施設でも本当に多くの中国人の方が親切に対応してくださいました。それが大学の教授から病院の研究生まで、ほとんどの方が同じでした。政治の上で冷えきった日中関係が全く想像できないくらいの民間人のあたたかさ。現地の方に頂いた土産物の包装紙に印刷されている「天然・健康・人情味」の言葉が身にしみる旅行でした。 
 最後に、中国 上海で見た中秋の名月は今まで最も印象に残った大きくて形のよい月でした。
NIN NIN
ご 意 見 番 コ ー ナ ー

いつのまにか恒例になりました「樋田和彦先生講演会in沖縄」に、今年も元気に行って参りました。このコーナーでも度々お伝えしているので、今更・・・と思われる方もいらっしゃると思いますが(そうでなくても、私がしょっちゅう!あちこちへ遊びに出かけていると誤解なさっている方もいらっしゃるようなので、敢えて遊びではない!ということを強調したいと思います−笑−)やはり沖縄はとても良い所でした。どこまでも青く、果てしなく続く海と空、のんびりした生活、心温かい人々・・・それも勿論なのですが、今回は、それプラスアルファに感じることがたくさんありました。
 その中の一つが、治療についてです。樋田先生の講演会を主催して下さる方は、本学会会員の
K先生です。彼は、私の鍼灸学校時代の数少ない教え子の一人ですが、学生時代に樋田先生の治療と出会い、今でも治療の中に高麗手指鍼法を取り入れています。
 彼を始め、彼の治療院のスタッフは樋田先生を限りなく尊敬し、先生のお話は一言一句とも聞き逃すまいという姿勢です。そんな姿を見て、私はいつも自らを反省するのですが、今回はそれだけではなく、他にもたくさんの驚きがありました。私自身が、ようやく気づく事ができたのだと思います。それは彼が、実に見事に自分流にアレンジしているということです。もちろん基本があってこその話ですが、彼の治療院でしか、おそらくはできないであろう事が、幾つもあったのです。
 当たり前と言えば当たり前の話ですが、何かに感動した時、それをどうやって自分のものにしていくのか・・・というのは治療家としても、とても大切な事だとしみじみ感じました。
 『私の自分流を確かなものにしていきたい』と強く思った旅でした。
              

 (伊 藤)
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