ナゾの治療師 Vol.6
ありがとうございます。KANです。今年も非常に熱い夏が続いてますね。
今年5月8日に私の治療院は開業10周年を向かえ、それに伴っていろいろな記録が出ました。3月20日には、15,000人達成。そしてあと13人で新患者数1,000人と年内には達成予定です。一開業治療師としては、それほど立派な数字ではありませんが、自分としては、まー、なんとかやってこれてよかったなーと思いました。この間、長いようでとても短い感じがします。一人一人目の前の患者さんが何を求めるのか、そして私がどう対応するか今の自分に出来る事は?そうやって地道に続けてゆく、その毎日でした。今の専門分野での不足している点はもちろんの事、その他でどうしてもクリアーにしなくてはいけない事が次々と出てきて学んだ事を治療の中にどんどん取り入れていきました。体を使っては合気道やヨガに通い、食については、薬草、自然食品、健康食品、サプリメント、食養生、断食、マクロビオティック・・・。学ぶうちに、野菜は自分で作ろうと、自然農、循環農法、生命農法など・・・。ついには庭に畑をつくって、草や虫達と一緒に何やらゴソゴソやり出し、食の自給を目指すのならば、環境問題を考えて、エネルギーも水も自給できることを目標にしようと思い、太陽光発電や、風力、水力、波、地熱と電力の確保を考え、人の排泄物を利用してメタンガスと液肥に換え再利用する方法で光熱費をうかし、雨水から飲料水を作り出す技術を学んで3ヶ月雨が降らなくても生きてゆくにはどうするか、という事も考えたりする。一つ一つ手がけてゆくと、とてつもなく奥がひろがってきます。ここに書いてある事も、ほんの一部ですが。なにわともあれ、新米の私が、10年もの間、まがりなりにもやってこれたのは、この高麗手指鍼療法が、非常に優れているという事に他なりません。
手のひらを出してもらう事だけで便利であり、治療法そのものもとても簡単です。身体に針を打たないので内臓を傷つける事もないし、副作用の心配もありません。そして一番いいところはよく効くことです。
こんな夢のような治療法も、使わなければ何もなりません。幸い私は愛知県で生まれ、樋田和彦先生とのご縁でご指導頂き、樋田先生の仲間の先生達の中で育てられました。本当に幸運だったと思います。他府県で孤軍奮闘してみえる先生方の話しを聞くと、とても頭の下がる思いがします。
そのような人達の為にも、日本高麗手指鍼学会を立ち上げ、もう今年で5年目に入りました。当初の目的は、会則には「本会は、高麗手指鍼を全国に広めていくための啓蒙活動を行う拠点作りとともに、会員同士の交流を深めつつ情報交換の場所作り、ひいては臨床研究会等の開催、韓日高麗手指鍼学会の参加等による技術の向上を目的とする。」とあります。スタッフ側では、何度も幹事会を開き、会員サービスについてとか勉強会や臨床検討会についてさまざまな議論をしています。ところが会員からの要望について、どうしようとかこんな問題が起きているが学会としてどう対応しようとかという話し合いがわずかしかありません。その事は我々スタッフが職務怠慢で皆さんの声を吸い上げる事ができていないだけかもしれませんが、会員同士の情報をスムースに伝えられるような環境を整備したいと思っておりますので、皆様にもご協力をお願いいたします。
今回は私の個人的な治療院の話しからとりとめのない話しになってしまいまして申し訳ありませんでした。私の治療院も、皆さんの仕事も、この日本高麗手指鍼学会も、20年30年と続けてゆけるように、じっくりと歩いてゆこうと思います。 ありがとうございました。
P.S.私は今回はまじめな治療家です。
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