第1回 1日臨床検討会を終わってみて
平成19年4月22日初めての試みで行い、参加者は発表者含め14名(後から樋田会長も出席されました)でした。 午前中は、韓国の先生に運気体質の講義をして頂きました。内容は、運気体質の診断と治療法でした。簡単に説明しますと、入胎時の気候(環境の変化)と出生時の気候(環境の変化)によって、その人の体質が決まり、かかり易い病がわかる。それをもとにして、日々変わる自然界の環境(運気)を照らし合わせ判断し、脈診を加えながら三一体質及び五治処方を決め治療することです。中〜上級レベルなのでここではこれ位の説明にしたいと思います。
午後からは5人の方の発表でした。
初めに、「浅井先生の筋反射について」の説明。これは、筋反射を利用して病を判断し、三一体質及び五治処方を決め治療する方法でした。
つづいて、神野先生の「耳鳴り、難聴に対する手指鍼について」の説明。症例が3件あり、耳鳴りはかなり良くなるが、難聴は少し難しいとの報告でした。ただ、少し変わっていたのは耳の穴入口に直接手指鍼を置鍼する方法でした。
つづいて、小島先生の「血糖のコントロ−ルについて」の説明。脾勝方を使い、F1に刺絡をして(血糖値を測ると同時に治療する目的)、A1,3, 5,
12,18,33 (基本穴)、N18,E22,F19,A10にお灸をしながらコントロ−ルする方法でした。
つづいて、吉田先生の「今まで経験した病に対する治療方法のまとめ」についての説明。心が苦しい時は、左中指第3関節横紋手掌側(横隔膜の位置)へ横に多鍼して緊張を取る。経絡のつながりを良くするには、心勝方、腎勝方、めまいには、脾勝方、腎正方、代謝が良くなるのは、心包熱方、脾熱方、腎熱方、うつ病には、大腸熱方、胃熱方等でした。これらの病が上記の五治処方全てに通じる事ではないが、かなりの有効性が得られたとの事でした。
つづいて、徳永先生の発表でしたが時間の都合で、次回にさせてもらいました。
終わってみて思う事は、なかなか検討も出来なく発表だけの進め方になってしまい、時間も無くなり慌しさだけが残ったようでした。今年度は、会員同士1日じっくりと楽しく検討会が出来るように進めたいと思っています。
これに懲りずに今年度の参加お願い致します。
|